昨年一年で150冊ぐらい図書館で絵本や図鑑を借り、妻と力を合わせて子供に読み聞かせました。その中で一番3歳の子供が喜んだ本を紹介します。
文章が短めで読みやすく、シンプルなんだけど、リズム感があるので子供が絵本を好きになる入口としておススメの本です。
“おじいちゃんがペンギンやったとき”
作:モラグフッドさん 訳:長谷川義史さん

ストーリー
一言でいうと、大好きなおじいちゃんがペンギンと入れ替わってしまっていた!というお話です。
主人公がある日おじいちゃんの家に行ったらおじいちゃんの様子が何だか変。トイレにはまってたり、ちゃんと服きてなかったり、めっちゃ魚臭かったり。
そこへ動物園から電話がかかってきて…なんだかややこしいことに巻き込まれているみたいで呼び出されていってみるとなんとそこには本物のおじいちゃんが!なんとおじいちゃんはペンギンと入れ替わってしまっていたのです。
おススメポイント
少しハートフルでポップな微笑ましいストーリーなのですが、これが全部関西弁で訳されているところがいいです。
“ちゃんと服きてへんし”や”またや”みたいなちょっとリズミカルな関西弁とストーリーがとてもマッチしていて、子供心をくすぐります。
作者のモラグフッドさんはイギリス人の作家で、関西弁なんて方言は知らないと思いますが、これを方言で訳した着眼点の勝ちかなって感じます。
一つ一つのペンギンの挙動も、トイレや洋服の着替えや食事など、子供の日常シーンに沿ったものが書かれていて、かなり身近に感じられて興味関心がひかれます。
メガネ=おじいちゃんになってるみたいな細かい仕掛けもあって、子供も思わず突っ込んでしまう感じと、なんとなく主人公がおじいちゃんを好きなんだろうなっていう穏やかな心もちが伝わってきて、最後まで読むとじんわりと優しい気分になります。
子供達は読み終わると、すぐにもう一回読んで!というぐらいキャッチーで何度も聞きたがります。もう借りてから3ヵ月ぐらいたちますが、いまだに本のフレーズを口ずさんでいるぐらい印象にのこっているようです。
絵本の入り口としてとてもいい本だと思います。おススメです。
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