普段はあまり時間を作れないので、たまに子供と一緒にいれる時間がとれると、ついつい遊んだり、学習したりと目の前のことを楽しむのに夢中になってしまいますよね。
でも、息子が5歳になるまで元気でいてくれたことへの感謝、日々の成長への驚き、未来に一緒に楽しみたいこと、普段言葉にできないけれど、数えきれないぐらい子供に伝えたい事がありますよね。
そんな思いは手紙にして子供に渡してみましょう。
きっとなかなか読めないけれど、満面の笑顔で”ありがとう”っていってくれると思います。
私が子供に手紙を書いてみて、手紙でよかったと思ったことを3つと、渡した後の感想をまとめます。
伝えたいことを整理して言語化できる
心の中になんかぼやーっとある、言語化するタイミングがなかったり、言いたいことがまとまっていなかったりするモヤモヤとした思いってありますよね。
そんなモヤモヤした思いが、手を動かして紙に書きだすことでだんだんと立体感をもって、輪郭が鮮明になってきます。書きながら体系的に整理されて、読むことで流れがまとまっていきます。
それを何度か書き直しを繰り返していくと要らない部分がそぎ落とされ、伝えたいメッセージが残ります。
あぁ、自分がいいたかったことってコレだったんだ。って分かるタイミングがある。
思考の整理が上手くできるのは手書きの良いところで、パソコンやスマートフォンでタイピングして文章を作ったときには得られない感覚です。
ある海外の大学の研究結果では、手書き中とタイピング中の脳の動きをスキャンしたところ、手書き中のみ言語処理に係る脳の部位が活性化していることが発表されています。
手を動かすとこれまで言葉にできなかった思考を整理して言語化できるのです。
表現に体温と体重が乗る
人に何かを伝えたいとおもったとき、体温と体重が乗ったその人なりの表現をするかどうかで伝わり方が全く変わってきます。
体温と体重を乗せるには、伝わる情報量を増やすことが大事だと思ってます。
例えばスマートフォンショップの店頭に置いてあるロボットの ”いらっしゃいませ”よりも、カウンターのお寿司屋さんの”いらっしゃいませ”のほうが歓迎されている感じを受けませんか。
“いらっしゃいませ”の声のリズムや声量、店員さんの表情にも情報がのっているんですね。人って言葉だけで判断していないんです。
なので例えばメールだと、いらっしゃいませ という文字情報だけになってしまいますが、手紙だと文字の筆圧や行間、紙の色合いや模様などの情報を載せることができるのです。
文字に乗らない情報が増えるので、子供にもグッと気持ちが伝わりやすくなります。
読み書きの時間を選ばない
手紙はメールのようにすぐに返信できるものではないというのが共通認識としてあるので、書き手の時間も選ばないし、読み手の時間も選びません。
これがラインだったら、既読がついたり、絵文字で言語化しなくても手軽に意図を伝えられるので、素早い返信が求められてしまいます。
お互いの時間を尊重してコミュニケーションを取れるという特徴は、電子媒体にはない良い特徴なんじゃないかと思います。
子供との深いコミュニケーションを取るのにぴったりです。
さいごに
私が子供に手紙を書いたら、嬉しい事が沢山ありました。
満面の笑顔でありがとうって言ってくれたり、何度か一緒に読んでってお願いをされたり、宝箱だいじにしまってくれたり。
その中でも一番よかったなと思う事は、子供が私に手紙を書いてくれるようになったことです。
夜遅くなってしまったとき、仕事から帰るとたまーにリビングの机の上に パパおしごとおつかれさま っていう手紙があったりするんです。
子供自身の成長にもいいし、なにより親の励みになります。
本当に手紙を書くのはお勧めです。
みなさんもぜひ手紙で子供へのメッセージを送ってみてください。
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