アンチ とか ヤバい など意味の広い言葉は便利なのですが、なるべく使わないように心がけて子供と接したほうがいいかもしれないよという話をします。
やばいって大まかにいうと、ピンチだったり、都合が悪かったりする状況をいう場合と、興味関心があるときや、面白いときにヤバいよねっていうと思うんですけど、派生していって意味がどんどん広がっていってます。
小学館集英社プロダクションの「やばい」の使い方の意識調査によるとやばいという言葉で次のような事が表現されているようです。
第1位:あやしい (42.9%)
第2位:びっくりしている状態 (39.7%)
第3位:おもしろい (36.6%)
第4位:楽しい (22.8%)
第4位:おいしい (22.8%)
第6位:感動している状態 (20.5%)
第6位:緊張している状態 (20.5%)
第8位:意味がわからない状態 (20.1%)
これだけ意味が広いので、とりあえず 「ヤバいー」と言っていれば意味は通じ合わなくてもなんとなく会話になっちゃうんですね。
例えば、「〇〇さんちの子インフルエンザなんだって」⇒「えーやばーい」
も、びっくりしている状態かもしれないし、自分の子も気を付けなきゃなと緊張している状況かもしれないし、普段嫌いな人だったので面白いーとおもっている場合もあるわけです。
日常会話はあたりさわりのなくできれば問題ないと思うのですが、会話の表現が稚拙になったり、頭の中の物事の解像度が低くなるのは良いことではありません。
また社会に出て、会社の会議でヤバいなんて言った日には、引かれてしまいます。意味の広くて受け取り方によっては誤解が生じる言葉を、複数人で課題共有して意志決定する場で使えるのは何故なんだろう…という感じで、印象が悪くなること間違いなしです。
アンチも同様で、批判をするという目的が先に合って、あら捜しをしてなんとか批判にもっていく人がアンチだと思っていますが、そもそも嫌いという感情が相手にあるのかどうかはわかりません。なので何を批判しているかと、まともな批判かどうかを区別する必要があります。
“自分の意見や行動に対して まともな批判をする人”と”自分の人格に対してまともじゃない批判をする人”は両方アンチに区分できてしまいますが、前者は耳を傾けたほうがよい批判で、後者はスルーが推奨される批判です。良いものも悪いものも混ざってアンチになっちゃうので、よくないなーって思っていて、あまり使わないように心がけてます。
子供にもう一段深い表現で会話できるようになってもらうために、 ヤバいやアンチなどの意味の広い言葉との向かい方について考えてみたほういいかもしれません。
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